今週は台湾からお届け
週一ブログ、
一昨日からビジネス団体のイベントで
台湾に来てます。
台湾は仕事でもプライベートでも
何回も来てるんだけど、実は
ひそかにというか明確に
楽しみにしてることがあります。
コンビニにおいてある
「茶葉蛋(チャーイエダン)」って
台繁体字で書いてる
「なにそれ?」だと思います。
一言で言うとお茶漬けたまご
日本のコンビニにある
おでん容器みたいなのに入ってて
そこに殻付きの卵が長時間、
煮込まれてるやつ
特徴は・・・
香り: 八角と茶葉(紅茶やウーロン茶など)の
独特な香り
見た目: 殻にひびが入っており、
その跡がマーブル模様
味: ほんのりとお茶の風味、
醤油とスパイス(八角)の味が染み込んでいる。
食感: しっかりと煮込まれているため、
白身はやや固めの食感
購入方法: おでんのように、自分でトングで取り、
ビニール袋に入れてレジに持って行く
↓これね

値段は日本円換算で
1個50~60円程度
台湾、行ったことがある人は
わかると思いますが
コンビニに入った時点で、
独特な香辛料の匂いがするよね?
あれは、このお茶漬けたまごに入れてる
「八角」の匂い
もう10年以上も前に仕事で来た時に
「コンビニ行ったらレジ前にある
このおでんみたいなのなんだろう?
たまごに見えるけどなあ、
わからんけど食べてみよう」
が最初でした。
これが、超おいしくて
ドはまり
1日に最低でも3~5個くらいは
買って食べてます。
で、台湾に何軒かあるコンビニチェーン
今まで、なんとなく馴染みがある
日本企業のファミマに行くことが多く、
たまごもファミマで買ってました。
昨日、地元の方に教えてもらったのが
実は台湾のコンビニの中で
ファミマのお茶漬けたまごだけは
有名な火鍋店とのコラボで
作られてる
出汁はその火鍋店の出汁を使ってるので
おいしいと思いますよ
とのことでした。
ということで昨日、
それを聞いてからは、滞在中も
コンビニはファミマ一択
なんで?
もちろん、一番おいしい
お茶漬けたまごを買うため
茶葉蛋を買うためにファミマに行く
この○○を買うため△△に行く
の○○
これをキラーコンテンツって
言います。
キラーコンテンツってなに?
キラーコンテンツとは、
「非常に良いコンテンツ」
「優秀なコンテンツ」
「購買決定に強い影響力を持つコンテンツ」
「それのために遠回り・待ち・上乗せ支出を受け入れる決め手」
のこと
私にとっては
ファミマにおけるお茶漬けたまご
です。
では、一般的に
どんなキラーコンテンツがあるのか
見てみましょう
1) 配信サービスにおける独占オリジナル
何がキラー?➡登録の「最後の一押し」になる一話
キラーpoint:有料登録しないと見られない
設計point:・タイトルに独占or先行配信+
話題の俳優or制作陣。
配信は毎週同時刻
・ティザー(=チラ見せ)は
15秒縦動画
→登録直後に他作品の
「ついで視聴」を誘導
2) カフェ・ベーカリーにおける
14:00解禁・限定20個チーズケーキ
何がキラー?➡「その時間に行く理由」を作る。
キラーpoint:この時間にしか買えない、すぐ売り切れる
設計point:・解禁時刻+数量をA3サイズPOPで外掲示。(遠距離)
・焼き上がり実演・湯気・
香り(中距離)
・近距離はアップセル&
クロスセル
➡生クリーム+¥50、
ドリンク+¥200
3) 経費整理アプリにおける「ボタン1つで確定申告提出資料が完成」
何がキラー? ➡
面倒な経費まとめがボタン1回で
「提出用のエクセル表」になる=
それだけで選ばれる。
キラーpoint:・領収書の写真を入れるだけ
(手入力ほぼ不要)
金額・日付・店名を自動で
読み取り→自動で整理
出力ボタン1回で、税務署
や会計ソフトにそのまま
渡せる表ができる
設計point:・LP冒頭に手順1-2-3の図
(1 写真を入れる→
2 自動で整理→
3 表を出す)
・登録なしの1枚お試し
デモを用意
(結果は一部モザイクでも可)
・15分のライブ実演を週2回
みたいな感じですね。
1)の配信サービスにおける独占オリジナル、 なんかはわかりやすいですよね?
↓の記事「ネットフリックスが
2026年WBCを日本で独占配信」
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00297/090800246/
という内容ですが、
WBCを見たければ、
例えばAmazonプライムビデオに
加入してる人でも、
ネットフリックスにも加入、
またはアマプラやめて
ネットフリックスに、
という流れになるわけです。
人は「現状維持バイアス」が働くので
サブスクサービスの乗り換えは
本能的に避ける判断をしたくなります。
そのバイアスを乗り越えてでも
行動変容させるだけの魅力ある商品
=キラーコンテンツ と呼べます
どうやってキラーコンテンツ、作るの?
ではせっかくの機会ですので
誰でも作れるキラーコンテンツ、
やってみましょう
まずは大原則=定義を再度
ココがブレると単なる
「変わった商品(苦笑)」みたいな
評価しか受けられなくなります
キラーコンテンツ=
それのために遠回り・待ち・上乗せ支出
を決断するだけの価値ある商品
結果、指名を生みだす商品
1.価値の 源泉 を決める
源泉=差別化の軸、下記5カテゴリのどれかを必ず入れる
人:看板職人・権威の監修・特殊スキル=誰が作るか
物:素材・機材・レシピ・データ=何で作るか
技:工程・検査法=どう作るか
場:地の利ある場所・導線・コミュニティ=どこで作るか
時間:継ぎ足し・熟成・反復学習=どれだけ積むか
どう設計する?=
直近の口コミ・お客様を10件拾い、
上の5つに当てはめられるものを探す。
ポイントは具体性
例:「香り」「仕上がりの均一」
「早いのに失敗しない」etc.
2.名前を決める
源泉を一つに絞り、短い名詞+数字を一つ
・短い名詞=
読んだ瞬間に価値が伝わる名詞
→商品名・メニュー名・手法名・◯◯セット.etc
・数字は必ず1つ
時間・量・成果・回数・価格のいずれか
どう設計する?:↑を「短い名詞|数字」の形で並べる
例)「とろけプリン 48時間限定」
「肩メソッド 10分で+15°」
「社長ショート 当日3本」etc
3.証拠を作る
模倣困難な
信じていい証拠
を最初に見せる
第三者:監修・共同検証・お客様の声
実測:温度・タイマー・顧客満足度など客観的数値
比較:ブラインドテストの結果・Before-After等
保証:返金保証・修理保証等
どう設計する?:↑のどれかの証拠を作り、
顧客が最初に見る場所に置く
おまけ. 3つの作り方レシピ
作り方の3手順を踏まえたうえで
さらに簡単に作れるようにレシピ化したよ
A→B→Ⅽの順に、コストが上がる=
難易度も上がります。
A.人軸(低コスト):人の技を前面に打ち出す
例:整体「肩可動域が15°上がる職人施術」→角度計で数値証明。
B.軸(中コスト):工程を再設計して価値を変える
例:ベーカリー「減圧→含浸◯分で中心まで均一」→温度ログ公開。
C物軸(高コスト):素材・機材.etcを代え
根本的な差別化を図る
例:A5ランク松阪牛肉のみ使用→証明書と農場の写真
手順としては、まずは A/B のどちらかを
なるべくコストと時間をかけずに作り
反応が取れたら C に投資。が良いでしょう
ここまでがキラーコンテンツの作り方
になります。
実際、使う場合はこの先の
プレゼンテーション=見せ方
プロモーション=宣伝
に進む必要がありますが
そのやり方は次に機会に
まずは見様見真似でも良いので
作り方を参考に作ってみましょう
おわりに
キラーコンテンツを、
本当の意味で顧客目線での
キラーコンテンツに
ブラッシュアップするのは
とても時間と労力が必要です。
ただし、ブラッシュアップを続けて
「キラー化」
出来たとしたら、
それはそれはものすごいレベルで
あなたのビジネスをけん引してくれます。
今や、私にとっては台湾ファミマの
お茶漬けたまごは
「コンビニを選択する理由」を
通り越して
「台湾に来る理由」に
なってるくらいです。
いや、これはマジで(笑)
それくらい強力に顧客の行動を
自社に向けてくれるコンテンツ
それがキラーコンテンツ
ぜひ、少しずつでいいので
実践してみてください。
台中から高雄に向かう
新幹線の中からお届けしました




コメント