紅白出場は偶然じゃない

事例

CANDY TUNE・FRUITS ZIPPERに学ぶ「逆襲のマーケ戦略」

はじめに

毎年この時期、紅白歌合戦の出場者が話題になりますよね

ネットが出現する前ほど、影響力がなくなったのは確かですが

それでもやはり「大晦日の日本を代表する国民的な番組」

出演者ひとつをとっても、誰が出る出ない?話題になりますよね

今回はその紅白出場者のなかで、今年初出場を果たした

2組のアイドルグループ

CANDY TUNE

FRUITS ZIPPER


たぶんあなたも、名前を見た瞬間に
「知らん」「誰?」と思ったはず。
でも、その「知らない」という感覚こそ、
今日のテーマの核心なんです。

正直、ほとんどの人が
「どこの誰?」だったはずです。

ということで今回のテーマは──

「アイドルが売れるのは運」って、

本当にそうか?

いや、違う。

超戦略的に設計された結果として

売れて紅白に到達している。

です。

アイドル?興味ない

紅白?興味ない

って思った方、

ぜひご自身のために

最後まで読んでみることをお勧めします

そもそもなんでアイドル?

実は結構前から、アイドルグループの売れ方、

面白いな、と思ってウォッチしてます。

この話をすると多くの場合、

ちょっと引き気味に

「あ、アイドル好きなんですね」

(行間に:キモッ)

みたいな反応されるんですが、

ファンとか押しとかって感じではなく

売れ方の構造が面白いな~

って思ってます。

なんでアイドルの売れ方が面白いかというと

そもそも、

超ド級のレッドオーシャン

正確な数はわかりませんが

2024年の「ご当地アイドル」調査では

東京都を除く46都道府県で活動する

女性ご当地アイドルは2,607組、

男性は491組に上ります。

これに大手事務所所属のアイドルも入れると

3,500組前後。

おそらく1万人以上が「アイドル」と

名乗っています。

その頂点にいるのが

坂道グループや今回、取りあげる

2組のグループってことになります。

これくらい、レッドオーシャンな市場も

珍しいくらい。

その頂点に立つことが

偶然で達成できるわけはないですよね?

ここがアイドルが売れるための

マーケ発想のスタート地点になります

なんで興味持ったの?

で、私の原体験、

そもそも興味をもったきっかけですが

もう10年以上ですが、当時、私は

楽しい音楽事務所  ていう名前の

クラシック専門の

演奏家育成・派遣業をやっており

(というか今もやってますが↓)

https://www.tanoshii-ongakujimusho.com

その業務のひとつで

沖縄から発信してるクラシック演奏家で

今風に言うと「バズる」タレントさんを育成

しようとしてました。

戦略としては

「中の人」はクラシックの演奏家なんだけど

ブランディングに使うフォーマットは

ポップス歌手やアイドルの売り出しのための

フォーマット

当時としては我ながら

なかなか斬新なポジションを

とってたな、と思ってます。

で、ポップス歌手やアイドルの

フォーマットを使ってますので、

当然、アイドルグループとライブイベントで対バン

(同じイベントに複数

グループが出演すること) 

することがありました。

そのころ、沖縄にもたくさん、

アイドルグループがいて,

そのステージを見てると

いかに他のグループより目立つか?=

要は「差別化」ですね。

そこに最大限、注力してるように

見えました。

さっき、私が運営してたグループの

「ポジション」って書きましたが、

こっちはそもそもクラシックアーティストが

ひとりもいないってことをわかってて、

ポップスやバンドやアイドルの

いるステージに

上がってますので、その時点で

そこのポジションは空いてます。

戦略的にそうしてるんだから当たり前です。

でもアイドルグループの子たちは

違いますよね?

何の戦略もなく活動していたら

間違いなく「埋もれる」構造にいます。

その中で差別化のために

事務所も当人たちも一所懸命

差別化の工夫をしてるのを見て、

これは大変なマーケットで

勝負してるなあ、

そこで戦わなければいいのに

って思いながら、その差別化戦略に

興味を持ったのがきっかけですね。

まあ、アイドルに限らず、芸能の仕事は

すべて、マーケティング戦略が必須

中には天才的な才能だけで、

有名になれる人も少しはいますが

それはほんの一握りだけ

ほとんどの「成功した」タレントさんは

まず間違いなく、正しい戦い方=

戦略的な仕掛け、をしています。

その中でも、ダントツに競争が激しい業界が

アイドル業界、と言えますね

まずはご紹介

FRUITS ZIPPER

アソビシステムにより2022年に発足した新プロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した7人組アイドルグループ。プロデューサーは雑誌『Zipper』の元モデルで同プロジェクトの総合プロデューサーでもある木村ミサ(元むすびズムリーダー)グループ名は「実を結ぶ」という意味を持つ「FRUIT」に、「元気を与える」という意味の「ZIP」を組み合わせたもの。ファンの愛称は「ふるっぱー」2022年4月にリリースした2nd配信シングル「わたしの一番かわいいところ」がTikTokを中心に人気となり、2025年3月までにTikTok総再生回数が30億回を、2024年12月までにストリーミング総再生回数が1億回を突破している

CANDY TUNE

日本の女性アイドルグループ。木村ミサのプロデュースにより、2023年結成。アソビシステム所属。通称「きゃんちゅー」。ファンの愛称はあめちゃん。2025年1月ごろ、2024年3月に発表4月24日に音源リリースした楽曲「倍倍FIGHT!」が1年越しにTikTokで「バズ」を起こし始める。メンバー発案による縦一列に並んだ隊形から左右に飛び出すダンスの動画が人気となり、インフルエンサーのなえなの、梶原叶渚らが音源を使用したことも注目を集めた。2月27日時点でTikTokの「楽曲チャートトップ50」と「人気曲ランキング50」において同時に1位を獲得[2022年4月にリリースした2nd配信シングル「わたしの一番かわいいところ」がTikTokを中心に人気となり、2025年3月までにTikTok総再生回数が30億回を、2024年12月までにストリーミング総再生回数が1億回を突破している

ファンの愛称は

「ふるっぱー」「あめちゃん」

何じゃそりゃ?って思うよね

このファンに名前を付ける

どんなアイドルグループも

やってることなんだけど

マーケティング的にもかなり重要

長くなるので詳細な説明は機会を改めますが

カスタマー・アイデンティティ効果=

顧客が「ある属性」を自称した瞬間

その属性に従った行動をとりやすくなる

「ふるっぱーだからグッズを買う」

「あめちゃんだからSNSで発信する」

みたいな感じですね。

KAWAII LAB.  ってなに?

話がそれましたが、

どちらのプロフィールにも

登場する事務所名とプロジェクト名

事務所:「アソビシステム」

プロジェクト:「KAWAII LAB.」

この2つ、

FRUITS ZIPPER、CANDY TUNEが

バズった重要なファクターです

アソビシステムはタレント事務所の名前です

きゃりーぱみゅぱみゅ、中田ヤスタカ、

新しい学校のリーダーズ

といったアーティスト

やモデル・タレントの

マネジメントをしています。

この事務所のなかのプロジェクトのひとつ

それが「KAWAII LAB.」です。

アソビシステムが2022年に始めた

アイドルプロジェクト。

コンセプトは「原宿から世界へ

所属するグループは

テーマにあげてる2グループの他に

SWEET STEADY、CUTIE STREET.etc

総合プロデューサーは

元アイドルグループ「むすびズム」の

メンバーだった木村ミサ

です。

この木村ミサって方がKAWAII LAB.の

戦略的な司令塔、と言えます。

この方、日経BP社が毎年、選定している

マーケター・オブ・ザ・イヤー2025」の

審査員特別賞に選ばれてます。

アイドルのプロデューサーが

マーケターオブザイヤー

ですからね。

いかに戦略的に動いていたのかが

分かると思います。

では、ここまで基礎知識として

知っていただいたところで

FRUITS ZIPPERとCANDY TUNEが

紅白出場までたどり着いた

要因、分析していきましょう。

紅白出場は偶然ではない

①「かわいい」を因数分解して再定義した

KAWAII LAB.の戦略の最大の核

は間違いなくココ

アイドルにおける「かわいい」

これまではそもそも日本語にすると

アイドル=偶像

の字があてられてることを見てもわかる通り

「外見のかわいさ」=憧れ

だったはずです。

木村ミサはこの「かわいい」っていう言葉を

・自分らしさ

・親しみやすさ

・ストーリー性

・欠点を含めた個性

これらの要素を「かわいい」にまとめ直した

と言われています。

どういう意味?

元々は「かわいくて手の届かない」

憧れだったアイドル

     ↓

「全員が主人公」を掲げ、

メンバー全員がセンターを

担える構成を作った

     ↓

欠点や個性を含めたそれぞれの

かわいさをすべて肯定

    ↓

アイドルを「憧れ」から「共感」

できる存在に変えた

     ↓

ファン自身も「自分の

考えるかわいい」を肯定できる

っていう構図になります。

これ、かなりすごいというか

こんなイノベイティブな発想

天才的にすごいと思います。

生まれた時からスマホ・SNSに接し、

孤独を感じやすいと

言われてるZ世代には

この、いわゆる

自己肯定感」がど真ん中に

刺さってると思われます。

また、この発想・戦略を

コンセプト化した言葉が

原宿から世界へ

世界中で活躍するK‐POPアイドルに

真正面から立ち向かえる

日本(原宿)発信の世界戦略

見据えてるコンセプト設計になってます。

2.TikTokでバズを仕掛けた

「バズった」と言われますが、

KAWAII LAB.の「バズり」は結果論ではなく

間違いなく

バズる用に設計し

バズらせるために手数

打ちまくってます。

要は戦略的にバズらせにいってます

KAWAII LAB.のグループの振り付けを

たくさん、担当してる

「バズ請負人」とも呼ばれてる

コレオグラファー(振付師)の

槙田 紗子さんはインタビューで

はっきりと、「TikTokの動画で

使われるような振り付けを」という

オーダーだったのですが、

当時そのような要望はまだ少なくて

自分なりにはやりの動き

を分析して制作しました。

と語ってるぐらいですから

プロジェクトスタート時点で

TikTokバズを戦略要素に入れてたことは

まちがいないですね。

例えば

「ねえ?ねえ?ねえ?」の

スクロールを止めるセリフ↓

世界中が真似できる動き

(湯切りポーズ)

※実際はふざけてリズムをとってるポーズらしいが、ラーメン屋さんの湯切りポーズとして大バズ

そして

新曲じゃなくても

「刺さるまで投稿し続ける」戦略

この戦略的バスの部分、

このブログを書くために、

両グループの公式、TikTokとYouTube

見てみたんですが、改めてその数というか

しつこさ、に驚かされます。

この曲のココ

っていうポイントを何個か決めたら、

全メンバーで本当にしつこくしつこく

アップし続けてますね。

まさに成功者の格言

「成功の秘訣は、

成功するまでやり続けること」

を理解して、実践し続けてる、

お手本になる行動だと言えます。

3. メンバーの発信力を戦略的に育てた

3つ目のポイントはこれ

タレントさんにありがちな

SNSでの役割分担

タレント本人➡日常や仕事の様子などを発信

事務所➡宣伝・広報・バズらせる仕組みづくり

が多いんですが、KAWAII LAB.は、

デビュー当初から、

演者さんに専門的なSNS教育

をしています。

おそらく、その教育プログラムに

入ってるんだと思いますが

ライブやタレント活動を行いながら

• メンバーが普段からTikTokトレンドを研究

•「これ投稿したい」「こういうネタで行こう」と提案

• スタッフとメンバーが「共同で仕掛ける」文化

が分かりやすく施されています。

分析視点2の戦略的バズ、

のところでも書いた

「成功するまでやめないしつこさ」にも

深く関連する点ですね。

メンバー自身が

自発的にバズを作る側

に回っている構造

重要な3点目のポイントです。

このパート、実は中小企業でも同じですよね?

現場からの発信、ほとんどの会社が

出来ていない

発信は社長じゃなくて「現場」がやるべき

KAWAII LAB.はそこが

完璧にできています

紅白までたどり着いた要因分析

まとめると

①価値の再定義

    ×

②バズの設計

    ×

③発信力の育成

となります

おわりに

では、この分析、

うまく使ってアイドルグループを

プロデュースしたら売れるか?

実際、やってみたとしても、

まず無理だと思います。

これは前回の

トゥントゥントゥンサフールにも書いたんですが、

↑3つの分析結果は正しいです。

間違いなく論理は合ってるはずです。

tあだ、アイドルグループをバズらせるための

必要条件 ではありますが

必要十分条件にはなってません。

っていうことなんですね。

この辺りは、前回、説明してますので

興味ある方はトゥントゥントゥンサフールの回↓
https://x.gd/fnz9u

読んでみてください。

最後になりますが、今回のブログで、

マーケティングを考えるうえで

最もお伝えしたかったこと

それは何か?

流行ってること・

話題になってることには

興味持った方がいいですよ

です。

なんだそれ?

って思ったかもしれませんが、

今日のブログのタイトル見て

「アイドル?興味ない」

「紅白?いまさらなに?興味ない」

って思った方、要注意です。

実際、私も紅白、興味はないんです。

たぶん、リアルタイムで今年も

見ないと思います。

そしてFRUITS ZIPPERも

CANDY TUNEも

実際、普段から聞いてる

なんてことは全くなくて

メンバーの名前も知りません。

でも、自分が興味あるかどうか、

とマーケティングを考えるうえで

必要かどうか?は全く関係ないんです。

マーケティングを考えるときに、

最も大切なこと=

市場を見る。顧客を見る。

ことですよね?

毎年、紅白出場歌手が話題になるってことは、

「私」は興味なくても

「世間=広い意味での市場」は

興味を持ってるんです。

それを「自分は興味ない」でバッサリ

それは

マーケティングに私情を挟む」ことに

他ならない。

ビジネス上、マーケティング上、

最もやってはいけないことの一つです。

ですので、私は、

流行ってること話題になってること、

特に自分と属性が遠い人たちのなかで話題、

にはいったん、「知る努力」はするようにしてます。

主語を私にしないよう、

気を付けましょう

そして、「なんで流行ってるんだろう」

「どこがバズの要因かな?」

って考える癖をつけましょう。

最初は意識してやってたら、

そのうち、習慣化されてドンドン、

視野が広がります.

そして流行の要因を

論理的に考える

構造で把握しようとする

っていうことができるようになってきます。

ぜひ試してみてくださいね。

では、今日はここまで、、、、

なんですが追伸

もし、FRUITS ZIPPERと

CANDY TUNEの動画見て、

「みんな同じ顔に見える」

って思った方

気を付けましょう。

なんででしょう?

例えば、私たち日本人って、

黒人の方がたくさんいる

オリンピック種目とか、

アフリカに旅行行ったりしたときとか、

顔の区別つきにくいじゃないですか?

あれはなんでかっていうと、

人間の脳は、接する機会が少ないものは

細かい区別ができないように

できてるんだそうです。

だから、逆に黒人の方からすれば、

私たち日本人の顔の区別が

ついてないはずです。

で、FRUITS ZIPPERと

CANDY TUNEの動画見て

「みんな同じ顔に見える」って思った方、

それはあなたが日常的に

お年寄りとしか会ってないこと

が証明されたということです。

頑張りましょう(意味不明)

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コメント

  1. 下地加菜恵 より:

    ブログを開くちょっと前に、子どもたちと一緒にCandy Tuneの曲を聴いていました!
    保育園でTikTokではやっている音楽を聴かせて踊っているみたいです
    広がる仕組み面白いですね

    • inukun255 より:

      保育園、そりゃそうなるよね
      多分、「倍々ファイト」だと思います。

      ブログ本文には、長くなりすぎるので書かなかったんだけど、実は作詞作曲にも戦略的ない要素満載なのよ、これが。
      また、別の機会にお伝えしますね。

      コメントありがとう

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