売れない会社・お店に共通する“ある特徴”をご存知ですか?
広告が下手?
商品の魅力が弱い?
ブランディングができてない?
どれも一理ありますが──
それ以前に決定的な“やらかし”があります。
それは、「主語」がズレていること。
講座でも何度もお伝えしていることですが、
ビジネスにおいて最も重要な目線は、自分ではなく「顧客」です。
にもかかわらず、売れない会社ほどこう言います。
「私たちの商品は、こういう想いで作りました」
「私たちの理念はこうで…」
「この技術には20年の歴史があり…」
……いや、聞いてない。
それは誰もい聞いてないぞ・・・
顧客の頭の中にあるのは、
「それって私に何の関係があるの?」だけです。
作り手・売り手の想いが顧客にとって「買う理由」になるとき、
それは、作りて・売り手の想いを顧客が
「自分事」として受け止めたときだけ
言うまでもなく、自分事にするかどうかを決める決定権は
100%顧客にあります。
これが、売れない会社の“視点のズレ”です。
私が見てる限りでは、特に
自分の好きなことでビジネスを始めた方、
要注意です。
よくある誤解
「想いがあれば伝わる」
「商品の良さを丁寧に説明すれば買ってくれる」
この“売り手目線”の幻想に、あなたはハマっていませんか?
確かに、想いは大事です。
でも、最初から想いに共感してくれる人なんて、ほとんどいません。
多くの人が興味を持つのは、「自分の悩み」や「自分の願望」です。
つまり──
人間が本当に興味を持っているのは、“自分のことだけ”。
自分がお客さんの立場としてコンビニに入って商品をレジへ
その時、店員さんが
「いつもご利用、ありがとうございます。
会計の前に、なぜ私がこの店で働いてるか、
お話ししますね。
そもそも私は以前・・・・」
みたいなことを語り始めたら、
あなたはうれしいですか?
喜んでその話を聞きますか?
聞かないですよね?
その時あなたが興味あるのは
「自分が欲しい商品を早く買いたいだけ」
人間が本当に興味を持っているのは、“自分のことだけ”。
ってことです。
この前提を忘れて「自分語り」をしてしまうと、
どんなに熱い想いも、
どんなに素晴らしいサービスも、届きません。
「伝わらない=存在していないのと同じ」
マーケティングは、ここが勝負なのです。
では、どうすれば“伝わる側”になれるのか?
答えはシンプルです。
主語を変える。
あなたの発信の主語が「私」になっていないか?
「うちの商品は…」になっていないか?
「私たちは…」で始まっていないか?
マーケターが持つべき視点は、常に──
■主語が顧客
■顧客の目と頭を借りて商品を見る
■顧客目線
この視点の切り替えこそが、逆襲のスタートラインです。
私はいつもセミナーでも必ず
お伝えするようにしてることですが
■売れない会社の思考:
→ 答えは自社にしかない(主語=私)
■売れる会社の思考:
→ 答えは市場にしかない(主語=顧客)
この差が、未来を分けます。
どう実践するの?
STEP1 身近な人に質問してみる
自分の商品やサービスについて、
「正直にどう思う?」と聞いてみてください。
できれば、あなたの理想顧客像=ターゲット
に近い人に聞くのがベストです。
STEP2 「買わない理由」を聞き出す
ここで重要なのは、
「いいところ」ではなく、
「微妙なところ」「買わない理由」を聞くこと。
ピンとこない部分は?
想像と違った点は?
興味が出なかった理由は?
“批判的な目線”こそ、
最強・最高のマーケティングデータです。
ご友人や取引先など
特に批判的な意見は本音で
語ってくれないかもしれないです。
尋ねる前に
「可能な限り批判的な意見が聞きたい」と
お願いしたうえで、
意見をいただいたら
ちゃんと「ありがとう」と伝えてくださいね。
STEP3 顧客目線で言い直す
最後に、自分の発信や説明文を、
すべて「顧客の言葉」で書き直してみてください。
例:
×「うちの商品は天然素材にこだわっています」
◎「肌が弱い方も安心して使えるよう、刺激の少ない素材で作りました」
主語が“顧客”に変わると、伝わり方もまったく変わります。
マーケティングセンスとは?
「私、マーケティングのセンス、無いですよね?」
みたいなご質問を受けることが良くあります。
私自身は、あまり「センス」と思ったことは無いのですが
敢えて、「センス」を定義するとすれば、
それは「想像力」です。
どれだけ相手の立場に立てるか。
どれだけ相手の“心の声”に耳をすませられるか。
逆襲ラボでは、これからも“主語を顧客に戻す”ための思考と実践を、
どんどん深掘りしていきます。
お楽しみに。
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